MS-20は中学生以来の憧れの機種だったんだけど、手を出さなかったのはCV/GATEの規格が違ったので、手持ちの機材では制御できなかったことが大きい。今回MIDI化されて、めでたくシステムに組み入れる運びに。Hz/Vなんでチューニングは安定してる。 MS-20 miniはオリジナルの86%のサイズになってるけど、メインキーボードの脇に置いていじるにはちょうどいいサイズ。オリジナルのサイズでは存在感ありすぎる気が。あとパラメーターの数もちょうどいい。Mono/Polyも持ってるけど、正直ちょっと扱いきれないところがある。 MS-20 miniの特長は全てのパラメーターがつまみでいじれるところに尽きる。ストレスフリー。細かいところではつまみのサイズ、固さもちょうどいい。つまみだけで一通りの音は作れるけど、パッチを加えると一気に音作りの幅が広がる。あんまり楽しいんで、延々いじってしまう。 MS-20 miniはまぎれもない「楽器」だ。サイズと価格ゆえ、やれガジェットだ、やれおもちゃだという声も聞かれるけど、少しいじってみればそんな偏見はすぐ消える。いくぶんじゃじゃ馬で、使いこなすには慣れとある程度の知識が必要だけど、そんなところも含めて末永く愛せる「楽器」だと思う。 手持ちのローランド系のシンセとMS-20 miniはサウンドのキャラクターが全く違う。懐かしいけど今でも十分通用する音。最近のアナログリバイバル製品と比較しても、全く引けを取らないと思う。35年前にこんな製品が存在して、それを今また新製品として使えるのはなんと素晴らしいことか。KORGさんありがとう。